昨日は、長野県の飯綱町で行われた、「春だわっしょい」というイベントに参加しました。

2011年の東日本大震災以降、毎年開催されていましたがコロナ禍などもあり6年ぶりの開催となった今回、このイベントの収益金をDSATの支援金として送ってくださるとお申し出頂き、DSATも、活動報告を兼ねた展示などを行わせて頂きました。

食べたり飲んだり遊んだり語らったり楽しく過ごすためにお金を使うと、それが募金となるのが春だわっしょいスタイルで、昨日も多くの来場の方がいらっしゃっていました。

DSATメンバーの長野市のスーパー染み抜き職人の小池さんは、ずっと、この春だわっしょいの副実行委員長なのですが、昨日来場されていた方の中に、この小池さんが2019年の台風19号災害のときに、無料クリーニングで支援した方がいらして「あのときの無料のクリーニングとても嬉しくありがたかった」と伝えておられました。

DSATの展示を見て、あの時のことを思い出して涙が出てきましたとも言われました。

DSATの活動を立ち上げたのには、台風19号での小池さんと近藤さん(先日の着物のクリーニングを支援してくれた須坂のクリーニング屋さん)の無料クリーニングの活動を見ていたことがとても大きく影響しています。

お二人は、洪水にのまれ泥だらけになった衣類を毎日の仕事の後に、来る日も来る日も洗ったり染み抜きしたりしていました。

すべて自分でコストをかぶって、すべて自分たちで処理をしていました。

過去には、東日本大震災のときなどにも個人的に避難所を回って洗濯クリーニングをしていたクリーニング屋さんもいました。

それらを見ていた僕と東京のクリーニング師の工藤さんが、そういう人たちの活動を後方支援したいと思って始めたのがDSATです。

ボランティア活動って、本気でやると資金をはじめとして、なにかと悩みや葛藤が常について回るとおもいます。僕も支援を続ける中で毎日様々葛藤があったり、凹んだりもしています。

ですが、本当に助かったと喜んでくださる方もたくさんいて、やってよかったなとも思います。

そのたびに、洗濯の重要性、クリーニングという仕事の本質や社会的意義、クリーニング師の使命なんかも再確認できます。

今回、春だわっしょいのみなさんがDSATに募金を送ってくださるということ、とても嬉しいのと同時に、半端ないプレッシャーも感じていますが、能登で困っている方のために、洗濯とクリーニングを届けて助けられるように頑張りますということを皆さんにお伝えしました。

また、昨日は能登の方は先週に引き続き、北川さんがルートを回ってくれていました。

昨日で最後の支援先もあり、そこでは支援した皆さんから寄せ書きが。

こういうのをもらったりすると僕らが思うのは、こちらこそ洗わせてくれてありがとうということです。

自発的に行動して洗う洗濯とクリーニングだからこそ、多くの人に届くものがあると感じています。