DSATは震災直後の1月中旬から支援活動を行っていましたが、現在は支援金が底をつき一旦洗濯物のお預かりを中断しています。

今回の震災では1月に国から災害救助法の通達が出ました。 避難所や仮設住宅に洗濯機を設置する事になりましたが、水が出ないことなどを考慮し、クリーニング代も国庫から負担するという内容となり、石川県がスキームを作り避難所をクリーニング屋さんがまわって洗うという形の支援になりました。

しかし、災害救助法では避難所や仮設住宅のみが対象で、また依頼しなければ洗濯支援が行われないので、数ある避難所で洗濯支援を頼まれたところは限られました。 しかも普段着しか洗えないので、洗えないアイテムも多くありました。 また、クリーニング屋さんサイドの問題で取り扱えないアイテムもあり、かなり制限された洗濯支援となっていました。

一方、僕らDSATの洗濯支援も当初より石川県内のクリーニング屋さんに洗濯とクリーニングをお願いするかたちで支援をしてきましたが、公費ではなく皆さまからの支援金により活動をしていますので、アイテムに制限をかける必要もなく、また避難所や仮設住宅などの依頼制限をかける必要もなく、広く被災者の方々の衣類を洗わせていただきました。

そんな中、珠洲市の宝立小学校の避難所へは2月から週に一度通って洗濯支援をさせてくださいと申し出ていましたが、ずっと断られてきました。 避難所を管理している方は珠洲市内で経済を回したいと考えていたようで、DSATが県外で処理するのではないか、と誤解をされていたようです。

今回、ランドリーカーがいなくなって洗濯に困っていると聞き、再度、宝立小学校へ洗濯物の回収の申し出を行いました。 しかし、今のDSATでは支援金不足により以前のように無料での洗濯支援はできません。 なので以下のお願いをしました。

「ランドリーカーがなくなり、しかも暑い時期でもあり、週2回、洗濯の回収をさせて欲しい。 現在、珠洲市にはクリーニング屋さんが2店しかなく、その2店が僕らの支援が止まった途端に仕事がほぼなくなってしまってる現状。 このままだとその2店が廃業となるかもしれず、そうなると今後珠洲市でクリーニングのサービスを受けられなくなる可能性があるのでなんとかしたい。 そこで、1袋2000円(珠洲市のクリーニング屋さんのご好意による価格)で、クリーニングをさせて欲しい。 被災者だけでなく、誰でも、ボランティアの方も利用して欲しい。 DSATも頑張って支援金を集めるので、集まったらまた無料にするなどもできると思うので協力してもらいたい。 」

というお願いをしてきました。

先日も飯田高校に学生たちの洗濯物の負担を減らすために業務用の洗濯機を設置してきましたが、その時に見た珠洲市は徐々にですが復興は進んでいました。

暑い中、作業員の方々が頑張って倒壊した家屋を片付け、仮設住宅を建てていました。 道路も行くたびに修復されています。 市内のお店も開き、店主さんが元気に接客をされ、お客さんが徐々に増えているのも見ています。

反面、避難所に行くと2月の頃と変わらない様子が見て取れます。 足りているところ、足りていないところが混在しているのが今の珠洲市だと思います。

DSATの洗濯支援は珠洲市の方々が元の生活に戻るためのほんの少しのお手伝いです。 洗濯する時間を僕らに任せてもらうことで、体を休めたり、片付けたり、仕事したり。 そんな復興への協力になればいいなと思います。

まだもう少し、洗濯支援が必要です。 支援金のご協力をどうぞよろしくお願いします。

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◯募金のお願い

DSAT災害洗濯支援チームでは、「令和 6 年能登半島地震」により被災された方を支えるため、災害洗濯支援活動に対する支援金として受け付けております。

皆さまからのご寄付を原資として、洗濯とクリーニングで被災地域の衣生活を支援します。

支援金受入口座

八十二銀行 伊那支店普通 1014569

DSAT災害洗濯支援チーム(デイーサツトサイガイセンタクシエンチーム)

【DSATについて】

DSAT災害洗濯支援チームは令和6年能登半島地震をきっかけに立ち上がった、国家資格のクリーニング師による災害洗濯支援チームです。衣類の衛生と機能を守ることで、被災地域の暮らしを支えています。

DSATは、公的な支援や大きな組織の後ろ盾がなく、潤沢な予算がありません。皆様から募金を頂いたり、あの手この手で、様々な工夫をしながら洗濯支援を続けております。

洗濯とクリーニングによって、被災地域の衣生活を支えることで、少しでも復興への歩みを応援することができますよう、皆様からの引き続きのご支援をどうぞ宜しくお願い致します。

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