今回は、石川県輪島市の「ふらっと訪夢」にて、住民の皆さんを対象とした「ゼロから学ぶ洗濯講座 in 輪島」を開催しました。
輪島市の支援調整を行っている、ピースボート災害支援センターさんにもご協力いただき、被災地支援活動の一環としては初めての洗濯講座を実施させていただくことが出来ました。
今、多くの人が「本当に服がきれいになる洗濯」の体験をしたことがありません。
これは能登に限ったことではなく、「洗っても汚れが落ちない」「黄ばみや黒ずみが残る」「嫌なニオイが取れない」といった悩みを抱えている人が全国的に増えています。
その結果、普段使っている衣類やタオルなどを、半年ほどで買い替える人も少なくありません。
それが「服の寿命」だと思い込んでいるからです。
だから、この「ゼロから学ぶ洗濯講座」では、単に洗濯の手順やコツを伝えるだけでなく、「洗濯を通じて衣服への認識が変われば、暮らしも変わる」という視点から、洗濯にまつわる基本的な考え方をゼロベースでお伝えしています。
講座では、以下のような内容を2時間程度で学んでいただきます。
- 洗っても汚れが落ちない、ニオイが残るのはなぜか?
- 毎日の洗濯で見直してほしい3つのポイント
- 漂白剤、柔軟剤、洗濯ネットの本来の使い方
- 服を傷めずに汚れをしっかり落とす仕分けのコツ
- 洗濯とクリーニングの違い
- 「どんな衣類をクリーニングに出すべきか」の判断基準
講座の中で扱うのは、いわば「当たり前の洗濯の話」です。でも、その“当たり前”が今、崩れている。
だから、理にかなった基本的な方法をしっかり伝え、実践してもらうことが大切だと考えています。この講座を受けたあと、実際に家で試していただければ、必ず効果が実感できる内容になっています。
衣類を良い状態で長く着られるようになると、生活は大きく変わります。
この講座は、そんな「よりよい暮らし」をつくるためのきっかけです。
DSATが行う支援は、住民の方だけでなく、地域のクリーニング業者さんへの支援にもつながるよう考えています。今回の洗濯講座もその一環です。
洗濯や衣服に対する正しい認識を持っていただくことで、住民の皆さんの衣生活のストレスや悩みが減り、衣類をより良い状態で使えるようになります。そして、そのとき地域のクリーニング屋さんの存在も、より一層必要とされるものになります。
よりよい暮らしを支えるうえで、クリーニング屋さんは衣生活の重要な一部。今回は、輪島の「はる喜クリーニング」さんにも共催という形でご協力いただきました。
この講座が、地域の衣生活の向上に少しでも役立つことを願っています。



