26日の木曜日から、2日経っただけですが道の状態や断水の状態、復旧がかなり進んでいました。

地震のときよりもドンドンと状況が動いていきます。

この日は、町野町で前回に引き続きお預かりをしたあと、同じ町野町に唯一のスーパーマーケットのもとやスーパーさんへ。

元日の地震でも被害をうけたけれど、被災後も休まず営業を続けてきたもとやさんですが、今回の豪雨でお店が2メートル近く浸水して、休業せざるを得ない状態になっています。

ですが、また再開に向け、みなさん片付け作業に取り組んでおられました。

支援物資の集積場にもなっていて、物資を配っているのですが、地域の方が来ていてお店のように活気づいていました。

町野の後は輪島市街地を回り、はるきさんのところへも寄って状況確認することができました。

今回、DSATでは新しい支援の取り組みを始めています。

リネン業者さんなどから頂いた、廃棄予定のタオルを、被災地に物資として持ち込み、もとやさんみたいな地域のお店などに置いて頂いて、掃除などに使ってもらうタオルとして貸し出し、使ったあとはそれを回収するという取り組みです。

地震や今回のような豪雨など、災害が発生すると大量の支援物資が被災地に送られます。

ですが、そのほぼすべてが使い捨て前提で使われていきます。

いくら災害時だからといっても、これでは、常に供給を続けなくてはならず、いくら物資があっても足りません。

僕らはクリーニング屋です。洗って何度も使ってもらうことが仕事です。被災地での活動をしながら、その様子を見て災害支援ももっと持続可能なかたちがないだろうか?と考え出すわけです。

だから今回、僕らは使ったタオルは洗って、また使えるようにして置いときますね。というタオルの無償貸出をはじめました。

回収は、必ずしないといけないわけではなく、タオルは最悪返って来なくても大丈夫。好きに使ってもらっていいですよという前提で貸し出し。

でも、何度か使えるように回収してるから、よかったら回収にもってきてねと。

もともと廃棄前提のものではあるので、別にそれが返って来なくても大丈夫。

でも、仮に一回でも洗ってもう一度使うことができれば、物資が2倍になるのと同じことです。

回収後、地元クリーニング屋さんに洗浄、消毒をしてもらい、タオルを補充する。

このサイクルをグルグル回して貰えば、物資も有効活用できて、大量に出る災害ゴミも減らせます。

僕らクリーニング屋の仕事の本質や専門性を活かせば、他にも様々な支援や貢献の形が考えられるはず。

クリーニング業ができる、災害支援、地域貢献、循環型社会への取り組みはまだまだ多いと思っています。

【募金のお願い】

被災地域の住民の皆さんと被災地域の衣生活を支える現地クリーニング店さんへ、皆様からのご支援をお願い致します。

●支援金受入口座

八十二銀行 伊那支店 普通 1014569

DSAT災害洗濯支援チーム(デイーサツトサイガイセンタクシエンチーム)

DSAT災害洗濯支援チームは令和6年1月に発生した能登半島地震をきっかけに立ち上がった、災害洗濯支援チームです。

全国各地の国家資格であるクリーニング師の有志が、被災地域のクリーニング店と連携し活動することによる地元の復興支援、そして、被災された方々が清潔で気持ちのよい衣類を「当たり前に着られる」衣生活を支援するという、これまでになかった災害支援を行っています。

DSAT は公的な支援がなく、全国の皆さまから、被災地域の皆さまへの支援のお気持ちを「募金」という形で送って頂くことで、状況に応じた柔軟な支援活動を展開しています。

皆さまからの支援が集まれば、それだけ被災地域の衣生活を支える手助けをすることができ、少しでも復興への歩みを応援することができます。

皆さまからのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。