DSAT災害洗濯支援チームは、記録的な猛暑および降水量の減少によって渇水が続く新潟県上越市において、洗濯支援の必要性を確認するため、2025年7月28日に現地調査を実施いたしました。


● 渇水の深刻化と断水リスク

上越市による節水要請の対象は、正善寺ダムおよび城山浄水場の配水区域に属する約4万世帯に及ぶとのこと。

現時点での貯水率は極めて低く、今後の天候予想なども含め考えると断水がほぼ不可避な厳しい状況にあります。

● 給水スポットの混雑と生活の影響

上越教育プラザに設けられた給水スポットでは、多くの住民の方が生活用水の確保のために訪れていて、本日伺った15時過ぎの時間では、給水のための列が常時できている状況でした。

給水に訪れていた方にお話を聞くと、

「トイレ用の水を確保しに来ている」

「洗濯はなるべくしないようにしている」

「フキンやエプロンは使い捨てを使って極力洗濯物を出さないようにしている」

という声があり、やはり日常生活への影響が現れていることが確認されました。

●支援実施への検討事項

現時点で、市内のコインランドリーやクリーニング店は通常営業中のため、支援活動を展開する際には営業活動と競合しないよう配慮する必要があります。DSATの洗濯支援は、地域のクリーニング店が地域の衣生活を守る、その後方支援を大前提としています。

地域経済への影響を考慮しつつ、洗濯支援が必要となった場合に対応が取れるように、状況を引き続き注視します。

●今後の対応と連携

本日、新潟県クリーニング生活衛生同業組合さんへも情報を共有させていただき、上越市内で支援可能なクリーニング店さんとの連携を模索しています。

あわせて、先日連携協定を結んだ信越長染会さん(長野・新潟の染み抜き技術団体)とも協力し、クリーニング店同士の協力と連携を活かして対応ができるよう、今後の状況を注視したいと思います。