今回も、珠洲市と輪島市へ。洗濯支援の調整をしたり、現地でお話を聞きながら、改めて何が必要か?の確認をおこなってきました。
1月から、現地の行政や避難所、様々な施設やお店、団体の方ともお話をさせて頂いてきました。
各地を回っていて、必ずといっていいほど言われるのが、「洗濯は盲点でした」という言葉。
洗濯はほとんど意識的にされないので、重要度がみなさん低いのは仕方ありません。
ですが、僕らからすると洗濯を軽く考えるがゆえに、見えにくい莫大なコストを払っているように見えます。だから、その部分を啓蒙するというのもこの支援活動の大きな役割でもあると思っています。
洗濯がキチンとされていないと、汚れが落ちないのはもちろん、服本来の機能を落とします。
そうすると、身体への負荷も大きくなったり、服を短期間で買い換えるコストなんかも増える。
災害時などは服も被災してしまい。手持ちが潤沢にない方も多くなります。
被災地域では、季節が移ると、必ず古着を集め出すのを目にします。
今ある衣服を状態良く、できるだけ長く着られるようにしておくのは、平時はもちろん災害時は更に重要です。
だから、今も各地を回って洗濯に困っている人がいないかを見て回るのはもちろん、仮に洗えるから大丈夫と言われても、実際は十分に洗えていない状況もあるので、クリーニング屋さんに任せてくださいって話して行く必要がある。
ボランティアなのになぜそこまでやるのか?いつまでやるのか?と時々言われます。
その言葉には、無償でなぜそこまで動くのか?というニュアンスがあると感じるときもある。
でも、ボランティアであると同時に僕らはプロです。
衣服をより良い状態で着てもらうために、あらゆる問題解決や提案を行うのは平時でも災害時でも変わらないと思います。
だから、普段の仕事と能登での活動は、別のものではなくて、僕らからすると全部つながっている。
復興のために、暮らしをもう一度立てていこうとしているときに、暮らしの中に洗濯もクリーニングも必要で、それがこれから先の世代にも良い形で残っていくといいなと思いながら支援活動を継続しています。
【募金のお願い】
「DSAT災害洗濯支援チーム」は令和6年1月に発生した能登半島地震をきっかけに立ち上がった、日本で初めての災害洗濯支援チームです。
全国のクリーニング師有志が、被災地域のクリーニング店と連携し、被災して断水等で思うように洗濯・クリーニングができなくなった地域の住民の皆さんへの支援を行っています。
支援は全国の皆さんから募った募金によって運営され、状況に応じた柔軟な支援活動を展開。
洗濯とクリーニングによって、被災された方々が清潔で気持ちのよい衣類を「当たり前に着られる」衣生活を支援するという、これまでになかった災害支援・地元の復興支援の形として注目されています。
皆さまからの支援が集まれば、それだけ被災地域の衣生活を支える手助けをすることができ、少しでも復興への歩みを応援することができます。
皆さまからのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
●支援金受入口座
八十二銀行 伊那支店
普通 1014569
DSAT災害洗濯支援チーム
(デイーサツトサイガイセンタクシエンチーム)